ゆうれい貸屋
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 25 (1950) 年 | 講談雑誌 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | ゆうれい貸屋 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 桶屋の弥六 桶屋職人の父弥八は評判の働き者で、酒も煙草も賭博も遊蕩も嫌いで食うのと寝る時間のほかは働きどおしに働いて四十六で死んだとき、弥六は二十一歳 二十四歳でお兼を嫁に貰うと母親が死んだ 桶屋としてはかなりな腕をもっていたが、母親が亡くなると初めて本性を現した
- ゆう女 生前は辰巳の芸妓で、名は染次
Memo
話はちょいとしたものである。 商売になるかならぬか、とにかくやってみる値打ちはありそうだ。 そこで弥六も座りなおし、二人で商売上のこまかい点を相談しあった。 客を呼ぶにはどうするか、派出代金はどれくらいが適当か、いろいろ検討してみた結果、これは相当なものになるというみとおしがついた。
「こいつぁいい、こいつぁ乙なもんだ、元祖ゆうれい貸家、きっとひとしんしょう出来るぜ」
弥六はこう云って悦喜した。
『ゆうれい貸屋』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134321 |
タイトル |
山本周五郎 『人情裏長屋』 文庫本 | 収録作品 |
おもかげ抄 三年目 風流化物屋敷 人情裏長屋 泥棒と若殿 長屋天一坊 ゆうれい貸屋 雪の上の霜 秋の駕籠(かご) 豹(ひょう) 麦藁(むぎわら)帽子 |
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人情裏長屋 (新潮文庫)
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