薊
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 34 (1959) 年 | 小説新潮 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 薊(あざみ) |
時 と 所
江戸時代 某城下
主な人物
- 加川 銕太郎(かがわ てつたろう) 越後守信俊(のぶとし)の側用人
- ゆきを 銕太郎の妻 乙女のころから薊の花が好きで着物や帯などにも染めさせていた
Memo
いや、これも妻の本音ではない、と銕太郎は思った。 妻はどんなときにもはっきりしたことは云わなかった。 いつも話をそらすか、巧みに要点をぼかした返事しかしなかった。 いつもそんなふうであり、それがなによりおれを苛立たせた。 しまいにはおれを苛立たせ、疑惑をいだかせるために、わざとそういう態度をみせるのだ、と思うようになった。
『薊』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134239 |
タイトル |
山本周五郎 『松風の門』 文庫本 | 収録作品 |
松風の門 鼓(つづみ)くらべ 狐(きつね) 評釈堪忍記 失恋第五番 湯治 ぼろと釵(かんざし) 砦山(とりでやま)の十七日 夜の蝶(ちょう) 釣忍(つりしのぶ) 月夜の眺(なが)め 薊 醜聞 |
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松風の門 (新潮文庫)
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