深川安楽亭
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 32 (1957) 年 | 小説新潮 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 深川安楽亭 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 幾造 四十七になるが、年よりずっと老けてみえる 深川の地はずれ、四方は堀で三百坪ばかりの島のような土地にある安楽亭の主人 本業は縄蓆(なわむしろ)の売買、酒と一膳飯もだすが・・・
- 定七 年は二十六 「悪党というより、けものに近いやつらです」 幾造が面倒をみている若い者のひとり
- その客 知らない人間ははいれない筈の安楽亭に毎晩のように通う酒浸りの男
Memo
【深川(ふかがわ)】
もとは下総国で、徳川家康が江戸へ入府した後、武蔵国となる。 湿地帯であった現江東地区を開拓していた深川八郎右衛門の姓に由来するといわれる。 3代将軍徳川家光の時代から富岡八幡宮の門前町として発達し、明暦の大火ののちに木場が置かれて商業開港地域となり、深川岡場所も設置され花街となる。 江戸の辰巳の方角にあることより、ここの深川の芸者は辰巳芸者と呼ばれ、いきで気風が良いとされる。 両国橋が架けられたのちに江戸図にも載せられ、江戸に組み込まれる。 材木商人として財を成した紀伊国屋文左衛門や奈良屋茂左衛門も一時邸を構える。 1702年(元禄15年)の大石内蔵助率いる赤穂浪士が吉良上野介の邸に討ち入った事件では、一行は富岡八幡宮の前の茶屋で最終的な打ち合わせのための会議を開いたと伝えられる。 曲亭馬琴はこの地で生まれ、平賀源内や松尾芭蕉、伊能忠敬なども深川に住んだ。
ウィキペディア(Wikipedia)より
収録本
出版社 | ISBN |
小学館 | 409677202X |
タイトル |
山本周五郎中短篇秀作選集 2 『惑う』 単行本 | 収録作品 |
晩秋 金五十両 泥棒と若殿(わかとの) おたふく 妹の縁談 湯治 しじみ河岸(がし) 釣忍(つりしのぶ) なんの花か薫る あんちゃん 深川安楽亭 落葉の隣り |
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惑う (山本周五郎中短篇秀作選集 2)
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出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134246 |
タイトル |
山本周五郎 『深川安楽亭』 文庫本 | 収録作品 |
内蔵允(くらのすけ)留守 蜜柑(みかん) おかよ 水の下の石 上野介正信(こうずけのすけ まさのぶ) 真説吝嗇記(りんしょくき) 百足ちがい 四人囃(よにんばや)し 深川安楽亭 あすなろう 十八条乙 枡落(ますおと)し |
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深川安楽亭 (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
新潮社 | 4106440326 |
タイトル |
山本周五郎テーマコレクション 『無償(むしょう)』 単行本 | 収録作品 |
落ち梅記 雨あがる 夕靄(ゆうもや)の中 ほたる放生(ほうじょう) 裏の木戸はあいている 深川安楽亭 あすなろう |
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無償 (山本周五郎テーマ・コレクション)
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