山本 周五郎
地蔵
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山本周五郎 短編作品
発表年 発表誌
昭和 36 (1961) 年 別冊文藝春秋
著者名 作品名
山本周五郎 地蔵

時 と 所

平安時代  京の都

主な人物

Memo

「あれがこうで、これがああで」 と脛黒は呟(つぶや)き、片手で顎(あご)を掴(つか)んだ、「あの手はうめえ、錫杖を入れる穴がぴったりだ、しかし待て、まあ待て、おらあどうもこの仕事には気乗りがしねえ、ま、もうちっと考えてみよう」
 手白は草の上へ腰をおろした。 脛黒は地蔵の顔を覗きこみ、像の頭や肩や手などから、松やその他の落葉を払いおとし、輪にしている右手の穴へ指を入れてみたりした。
「よかんべ、やってくれよう」 とやがて脛黒が云った、「日が昏(く)れたら担ぎだすべや」
 そして手白の脇へ腰をおろした。
                       『地蔵』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101134208
タイトル
山本周五郎  『ひとごろし』  文庫本
収録作品
壷(つぼ)  暴風雨(あらし)の中  雪と泥  鵜(う)  女は同じ物語  しゅるしゅる  裏の木戸はあいている  地蔵  改訂御定法(ごじょうほう)  ひとごろし
Amazon  ひとごろし (新潮文庫) 

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