髪かざり
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 19 (1944) 年 | 婦人倶楽部 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 髪かざり |
時 と 所
江戸時代(享保年間) 石見のくに浜田港
主な人物
- お園 廻船業「新津屋」をはじめた勘右衛門の妻
- お稲 勘右衛門の娘、十八歳 弟に七歳の十吉がいる
Memo
「おまえ髪を切ってどうするの」
「・・・ 母さま」 お稲は母を見上げながら、「お稲は今日から男になるつもりです ・・・」
「おやめなさい、あなたの決心はそんな浅はかなものなんですか」
母の眼がこれまで曾(かつ)てみないはげしい光を帯びていた、「・・・ 髪というものは切ってもすぐに伸びてきますよ、切ってもすぐ伸びるようなものに頼るのでは、決心といってもなが続きはしません、そのくらいなら今津屋の御二男と結婚なさるがいい、そうなさい」
『髪かざり』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134536 |
タイトル |
山本周五郎 『髪かざり』 文庫本 | 収録作品 |
笄堀(こうがいぼり) 忍緒(しのびのお) 襖(ふすま) 春三たび 障子 阿漕(あこぎ)の浦 頬(ほお) 横笛 郷土 雪しまく峠 髪かざり 菊の系図 壱岐(いき)ノ島(しま) 竹槍(たけやり) 蜜柑畑(みかんばたけ) 二粒の飴(あめ) 萱笠(すげがさ) |
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髪かざり (新潮文庫)
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