長州陣夜話
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 11 (1936) 年 | キング |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 長州陣夜話 |
時 と 所
江戸時代(慶応年間) 佐和野城下
主な人物
- 矢崎 小弓 郷士の名家矢崎家の長女、二十(はたち) 父も母も死んだあと十一歳になる弟の棋一郎を手一つに守育てている
- 館川 信次郎 大番組で二百五十石 小弓とは早くから親同志が許した許嫁(いいなずけ)の間柄 去年婚礼を挙げるところが幕府第一回の長州征伐に会し、そのまま延びて今日に及ぶ
Memo
「棋一郎、この旗を存じて居るか」
「知ってます」
少年はさすがにきっと衿を正した、「矢崎家の御先祖様が、戦場の功に依って毛利大善大夫様から頂戴した品です」
「そうだ、毛利家に白竜の旗ありと、関東まで聞こえた名誉ある御旗だ、其方はこの白竜を受継ぐべき重い責任のある体だぞ、それを忘れずにきっと立派な武士になれ、宜(よ)いか」
『長州陣夜話』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134635 |
タイトル |
山本周五郎 『怒(いか)らぬ慶之助(けいのすけ)』 文庫本 | 収録作品 |
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怒らぬ慶之助 (新潮文庫)
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