人情裏長屋
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 23 (1948) 年 | 講談雑誌 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 人情裏長屋 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 松村 信兵衛 浪人、年はまだ三十まえか 木挽(こびき)町一丁目の十六店(だな)という裏長屋に住むが殆んど寝るときのほかはいた例(ためし)がない 丸源という居酒屋で年じゅう酒にひたっているが、長屋に困っている者があればよく面倒をみる
- おぶん 十八になる夜鷹そば屋の重助という老人の孫娘 隣りに移って来た信兵衛のことを「うちの先生」と云い、十五のころから煮炊きや洗濯の面倒をみている
- 沖石 主殿(とのも) 一軒おいて信兵衛の右隣りに越して来た二十五六のお侍 主家を浪人したうえ妻に死なれ嬰児(えいじ 乳呑み児)を抱えている
Memo
「及ばずながらお力になりましょう」 信兵衛は励ますように云った、「こういう裏長屋はたいてい世間からこぼれ落ちた人間の集まりです、みんな不幸や不運の苦い味を知っていますから決して不人情なことはしません、困ることはみんなでお手伝いしますよ」
「どうぞ呉々も宜しくお願い申します」
『人情裏長屋』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134321 |
タイトル |
山本周五郎 『人情裏長屋』 文庫本 | 収録作品 |
おもかげ抄 三年目 風流化物屋敷 人情裏長屋 泥棒と若殿 長屋天一坊 ゆうれい貸屋 雪の上の霜 秋の駕籠(かご) 豹(ひょう) 麦藁(むぎわら)帽子 |
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人情裏長屋 (新潮文庫)
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