狐
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 17 (1941) 年 | 産報 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 狐(きつね) |
時 と 所
江戸時代(享保年間) 岡崎城下
主な人物
- 拝郷 弥左衛門(はいごう) 国老次席 娘の美弥(みや)十七歳の婿(むこ)に、乙次郎をもらった
- 拝郷 乙次郎(おとじろう) 弥左衛門の碁敵き老職栂野騎兵衛の二男、二十三歳
Memo
「まだ噂はそうひろがっていないようだ」 と弥左衛門はすぐにつづけた、「だが、いまのうちに始末をつけなければ岡崎城の名聞にかかわることになるかもしれぬ、書院番のほうはわしが扱って置くから、おまえ今夜にもいって妖怪の正体をつきとめてこい、今夜でいけなければ幾晩かかってもよい、正体をつきとめるまでは帰るに及ばないぞ」 云うだけ云うと、老人は返事も待たずに立っていってしまった。
『狐』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134239 |
タイトル |
山本周五郎 『松風の門』 文庫本 | 収録作品 |
松風の門 鼓(つづみ)くらべ 狐 評釈堪忍記 失恋第五番 湯治 ぼろと釵(かんざし) 砦山(とりでやま)の十七日 夜の蝶(ちょう) 釣忍(つりしのぶ) 月夜の眺(なが)め 薊(あざみ) 醜聞 |
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松風の門 (新潮文庫)
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