山本 周五郎
山女魚
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山本周五郎 短編作品
発表年 発表誌
昭和 24 (1949) 年 講談雑誌
著者名 作品名
山本周五郎 山女魚(やまめ)

時 と 所

江戸時代  江戸城下・某城下

主な人物

Memo

 絶え間なく水は流れていた。 かなりつよい流れの脈にゆられて、薄青く染まったような川底の石が、ゆらゆらと動くように透けてみえる。 丈之助はそれをみつめているうちに、ふとひとつの遠い出来ごとを思いだした。 それは彼が十二歳 兄が十四歳の年の初秋のことだ、もう肌さむい風が吹きはじめていたが、兄と彼は二人きりで水浴びにいった。 去ってしまう夏へのなごりという気持だったろうか、水は冷たかった、暫(しばら)く遊んでいるうちに兄がやまめを掴もうと云いだした。 兄はそれまで見ているだけで、いちどもやったことがなかった。
                   『山女魚』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101134192
タイトル
山本周五郎  『つゆのひぬま』  文庫本
収録作品
武家草鞋(ぶけわらじ)  おしゃべり物語  山女魚  妹の縁談  大納言狐(だいなごんぎつね)  水たたき  凍(い)てのあと  つゆのひぬま  陽気な客

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