葦は見ていた
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 29 (1954) 年 | 面白倶楽部 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 葦(あし)は見ていた |
時 と 所
江戸時代 某城下
主な人物
- 藤吉 計之介(ふじよし) 藤吉の家は五百三十石の中老 側御用を勤めたこともある藤吉舎人(とねり)の一子 のちに頼母(たのも)と改名
- おひさ 柳橋の芸妓(げいぎ)
Memo
風が渡って来て、葦が片向きに、葉をそろえてなびき揺れた。 さわさわと乾いた音をたてながら、── 葦たちはなにか囁(ささや)きあっているようであった。
十八年まえの或る夏の早朝、濃い霧の中であった出来事と、いま頼母が手紙を投げ捨てたことについて、・・・・ 風がしきりに渡り、葦はさわさわと鳴りひびいていた。
『葦は見ていた』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134147 |
タイトル |
山本周五郎 『おさん』 文庫本 | 収録作品 |
青竹 夕霞(ゆうもや)の中 みずぐるま 葦は見ていた 夜の辛夷(こぶし) 並木河岸(なみきがし) その木戸を通って おさん 偸盗(ちゅうとう) 饒舌(しゃべ)り過ぎる |
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おさん (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
新潮社 | 4106440334 |
タイトル |
山本周五郎テーマコレクション 『歳月(さいげつ)』 単行本 | 収録作品 |
藪落(やぶおと)し 葦は見ていた 橋の下 落葉の隣り 燕(つばくろ) 榎(えのき)物語 饒舌り過ぎる |
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歳月 (山本周五郎テーマ・コレクション)
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