末っ子
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 32 (1957) 年 | オール讀物 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 末っ子 |
時 と 所
江戸時代 江戸城下
主な人物
- 小出 平五 二十四歳、七千二百石の旗本小出玄蕃(げんば)の三男 米良(めら)へ嫁した次姉くにに八十三分の金を預けていた
- 細江 みの 十八歳、浪人だった父を三年まえに亡くし母しのぶと長屋にくらす 細江は七百五十石を取った家柄で、みのは父の病ちゅうから道具屋の「清鑑堂」にちょくちょく物を売りに通い、そこで平五と幾たびか顔が合った
Memo
「おやじのやついいことを云やあがった」 と彼は歩きながら呟いた、「あんな気のきいたことが云えるとは知らなかった、あの一と言にはまいったな」
そうだ、弁解することはない。 自分の立場を云いたて、おやじをやりこめたところでそれだけのはなしだ。 おれのやったことがおれにとって正当だったということは、事実のうえで証拠だてればいい。
『末っ子』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134093 |
タイトル |
山本周五郎 『日日平安(にちにちへいあん)』 文庫本 | 収録作品 |
城中の霜 水戸梅譜 嘘ァつかねえ 日日平安 しじみ河岸(がし) ほたる放生(ほうじょう) 末っ子 屏風(びょうぶ)はたたまれた 橋の下 若き日の摂津守 失蝶記(しっちょうき) |
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日日平安 (新潮文庫)
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