「ひとごろし」
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 39 (1964) 年 | 別冊文藝春秋 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 「ひとごろし」 |
時 と 所
江戸時代 福井城下・北国街道筋
主な人物
- 双子 六兵衛(ふたご) 二十六歳、永代御堀支配という実際には無役、家禄は百八十石三十五人扶持 福井家中に隠れもない臆病者、と家中一般の定評となり彼自身もそう信じこむように
- かね 二十一歳、六兵衛の妹 父母はすでに亡くなり、兄に嫁のきてがなく自分に一度として縁談がないのを兄が臆病者といわれているため、と泣き言をいい毎月のようにぐちる
- 仁藤 昂軒(にとう こうけん) 三十一歳、剣術と半槍の名人 三年前江戸で藩公にみいだされ、国許で家中の者に稽古をつけていた三百石のお抱え武芸者
- およう 十七歳、高岡の「松葉屋市兵衛」という宿の女あるじ
Memo
六兵衛は逆上した。 全身の血が頭へのぼって、殆んど失神しそうになった。
「ひとごろし」 六兵衛はわれ知らず、かなきり声で悲鳴をあげた、
「誰か来て下さい、ひとごろしです、ひとごろし」
『「ひとごろし」』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
小学館 | 4096772046 |
タイトル |
山本周五郎中短篇秀作選集 4 『結ぶ』 単行本 | 収録作品 |
初蕾(はつつぼみ) むかしも今も おれの女房 寒橋(さむさばし) 夕靄(ゆうもや)の中 秋の駕籠 凌霄花(のうぜんかずら) 四日のあやめ かあちゃん 並木河岸 おさん 「ひとごろし」 |
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結ぶ (山本周五郎中短篇秀作選集 4)
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出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134208 |
タイトル |
山本周五郎 『ひとごろし』 文庫本 | 収録作品 |
壷(つぼ) 暴風雨(あらし)の中 雪と泥 鵜(う) 女は同じ物語 しゅるしゅる 裏の木戸はあいている 地蔵 改訂御定法(ごじょうほう) ひとごろし |
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ひとごろし (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
新潮社 | 4106440407 |
タイトル |
山本周五郎テーマコレクション 『晩年(ばんねん)』 単行本 | 収録作品 |
滝口 醜聞 ひとごろし へちまの木 あとのない仮名 |
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晩年 (山本周五郎テーマ・コレクション)
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