雪崩
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 19 (1944) 年 | 陣中倶楽部 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 雪崩(なだれ) |
時 と 所
江戸時代(宝永年間) 信濃のくに高島城下
主な人物
- かんば沢の八木先生 八木真兵衛 三年前福井を退国、その年の夏に諏訪へ来て山間の渓谷かんば沢で開墾をはじめた
- 水野兄妹 越前福井藩士で水野善之助二十三歳、同じく妹加世十八歳
Memo
福井の製絹業は重要なもので「北荘(きたのしょう)紬」といえば古くから諸国に知られていたが、そのため農民が無節制に田を潰して割のよい桑圃にするので、年々と産米の高が減ずる一方だった。 勘定奉行に勤めていた八木真兵衛は、この弊を除かなければ藩政の根幹が危くなるとみて、しばしば重役へ献言し、ついに二百町歩作換えの業を興すまでにこぎつけたのである。
── 農は米作を以て根本とする。 養蚕は従である。 元と末とを顛倒(てんとう)することは農の精神を喪失することだ。
『雪崩』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134635 |
タイトル |
山本周五郎 『怒(いか)らぬ慶之助(けいのすけ)』 文庫本 | 収録作品 |
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怒らぬ慶之助 (新潮文庫)
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