山本 周五郎
饒舌り過ぎる
Top page 作家 一覧 
山本周五郎 短編作品
発表年 発表誌
昭和 37 (1962) 年 オール讀物
著者名 作品名
山本周五郎 饒舌(しゃべ)り過ぎる

時 と 所

江戸時代  伊勢国長島城下

主な人物

Memo

「おれはみの公が欲しい」と十太夫がまじめに云った、「けれども土田を押しのけてまで、自分のものにしようとは思わない」
「あなたは」とおみのは土田を見た。
 土田はからの杯をじっとみつめていた。 十太夫とおみのはそのようすを眺めながら、やや暫く待っていた。
「おい ── 」 と十太夫が云った、「おまえ饒舌り過ぎるぞ、土田」
 土田正三郎は十太夫を見て、てれたように頭を下げ「うん」と口の中で声を出した。 それまで饒舌り続けていたが、注意をされて口をつぐんだ、というふうにみえた。
                       『饒舌り過ぎる』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101134147
タイトル
山本周五郎  『おさん』  文庫本
収録作品
青竹  夕霞(ゆうもや)の中  みずぐるま  葦(あし)は見ていた  夜の辛夷(こぶし)  並木河岸(なみきがし)  その木戸を通って  おさん  偸盗(ちゅうとう)  饒舌り過ぎる
Amazon  おさん (新潮文庫) 
出版社 ISBN
新潮社 4106440334
タイトル
山本周五郎テーマコレクション  『歳月(さいげつ)』  単行本
収録作品
藪落(やぶおと)し  葦は見ていた  橋の下  落葉の隣り  燕(つばくろ)  榎(えのき)物語  饒舌り過ぎる

配信広告 【 Yahoo! アドパートナー 】

配信広告 【 Google AdSense 】

a あ

b ば

  ぼ

  ぶ

  びょ

c ちゃ

  ち

  ちょ

  ちゅ

d だ

  ど

 

e え

f ふ

g ぐ

h は

  へ

  ひ

  ほ

  ひゃ

  ひょ

i  い

j じ

  じょ

  じゅ

k か

  き

  こ

  く

  きょ

m ま

  め

  み

  も

  む

n な

  ね

  に

  の

  にょ

 

o お

r ら

  ろ

  りゅ

s さ

  せ

  し

  そ

  す

  しゃ

  しょ

  しゅ

t た

  と

  つ

u う

w わ

y や

  よ

  ゆ

z ざ