山本 周五郎
蜜柑
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山本周五郎 短編作品
発表年 発表誌
昭和 16 (1941) 年 キング
著者名 作品名
山本周五郎 蜜柑(みかん)

時 と 所

江戸時代  江戸城下・紀州和歌山城下

主な人物

Memo

 ── これがおいえのために生涯を捧げつくした人の姿だ。 八十二年というとしつき、ただ君家の礎となって身命をなげうって来た人の姿だ。
 そう思うと、日頃の反抗心などはなくなって、溢(あふ)れ出ようとする泪(なみだ)を抑えるだけが源四郎には精いっぱいであった。
「御用のひまを欠かせて相すまぬ」
 直次は韻の枯れてしまった声で、けれども力のある調子で云った。
「このたびは、わしもいよいよおいとまだと思う。 ・・・ ことしの蜜柑はたべるつもりでいたが、もういかぬ」
「それで ・・・」
 低く息をつぎながら直次はつづけた。
「生前そのもとに、ひとこと申し遺(のこ)したいことがあって来てもらった」
                   『蜜柑』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101134246
タイトル
山本周五郎  『深川安楽亭』  文庫本
収録作品
内蔵允(くらのすけ)留守  蜜柑  おかよ  水の下の石  上野介正信(こうずけのすけ まさのぶ)  真説吝嗇記(りんしょくき)  百足ちがい  四人囃(よにんばや)し  深川安楽亭  あすなろう  十八条乙  枡落(ますおと)し
Amazon  深川安楽亭 (新潮文庫) 

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