人情武士道
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 16 (1941) 年 | 奉公身命 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 人情武士道 |
時 と 所
江戸時代 江戸城下
主な人物
- 佐藤 欽之助 松平丹後守の老職の二男 三年前に信子の婿(むこ)になり、去年義父が死ぬと直ぐその跡を継いで大久保家の用人になった
- 信子 大久保家の用人佐藤小典(しょうてん)の一人娘 和枝とは琴の師匠の許(もと)で相弟子の仲だった
- 和枝 米沢藩上杉家の江戸留守役を勤める波木井靫負(はぎいゆきえ)の二女 五年前に親たちの反対を押し切って二百石の留守役寺門市之進と結婚し、同時に琴の師から去った
Memo
「良人はわたくしが考えたような人ではなかったの。 娘の目なんて ・・・ 本当に馬鹿(ばか)なものですわね、器量がいいだの、気が利くの、話し巧者だの、・・・ そんなところしか分からない、本当のものなんか何も見えないのよ。 わたし ・・・ 親たちの意見を馬鹿にした自分の愚さがよく分かりましたわ」
和枝はそっと涙を拭いた。
『人情武士道』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134550 |
タイトル |
山本周五郎 『人情武士道』 文庫本 | 収録作品 |
曾我平九郎(そがへいくろう) 癇癪料(かんしゃくりょう)二十四万石 竹槍(たけやり)念仏 風車 驕(おご)れる千鶴(ちづる) 武道用心記 しぐれ傘 竜(りゅう)と虎(とら) 大将首 人情武士道 猿耳(えんじ) 家常茶飯 |
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