城中の霜
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 15 (1940) 年 | 現代 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 城中の霜 |
時 と 所
江戸時代(安政年間) 江戸城下
主な人物
- 橋本 左内 福井藩藩医橋本長綱の子 尊王論者であると同時に佐幕と開国を主張 十三代家定の継嗣(けいし)問題で幕府からの大弾圧を受け遠島の決定に急に罪を加えられ斬罪に処せられる
- 喜多 香苗 福井藩士喜多勘蔵の二女 左内とは三つ違いのまた従兄妹(いとこ) 二人とも福井の国許で生まれ屋敷も近く幼い頃からよく往来して知合っていた
Memo
香苗は生きた彼に呼びかけるようにそう呟(つぶや)いて、ふところから辞世の詩を取り出した。 そして、第三の句に至ると、噎(むせ)びあげながら静かにこう吟(よ)んだ。
「・・・・・・昨夜、城中、霜始メテ隕(オ)ツ。
・・・・・・昨夜城中霜始メテ隕ツ・・・・・・」
『城中の霜』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134093 |
タイトル |
山本周五郎 『日日平安(にちにちへいあん)』 文庫本 | 収録作品 |
城中の霜 水戸梅譜 嘘ァつかねえ 日日平安 しじみ河岸(がし) ほたる放生(ほうじょう) 末っ子 屏風(びょうぶ)はたたまれた 橋の下 若き日の摂津守 失蝶記(しっちょうき) |
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日日平安 (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
新潮社 | 4106440318 |
タイトル |
山本周五郎テーマコレクション 『風雪(ふうせつ)』 単行本 | 収録作品 |
小説日本婦道記(抄) 松の花 不断草 糸車 桃の井戸 菅笠 城中の霜 内蔵充(くらのすけ)留守 生きている源八 菊屋敷 武家草履(ぶけわらじ) 晩秋 上野介正信(こうずけのすけ まさのぶ) |
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風雪 (山本周五郎テーマ・コレクション)
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