紅梅月毛
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 19 (1944) 年 | 冨士 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 紅梅月毛(つきげ) |
時 と 所
江戸時代(慶長年間) 伊勢のくに桑名城下
主な人物
- 深谷 半之丞 本田中務大輔(たいふ)忠勝の家臣 ちかぢかのうち将軍家において大切な御祝儀があり、そのおりの伏見城での馬競(くら)べに出る桑名藩の代表に選びだされた
- お梶(かじ) 深谷家の口取りの下僕(げぼく)で和助という者の妹 馬の世話をするのが好きで、近頃では兄の和助さえ「おれより上手だ」というくらい
Memo
はなしはひとしきり紅梅月毛に集まった。
それは半之丞が慶長五年二十二歳のとき関ヶ原の合戦に乗った馬で、かれはその戦いに兜首二級のほか十余騎を討ち、当日の巧妙帳では上位につく手柄をたてたのであるが、馬は流弾にでもやられたものか、戦場の混乱のなかへそれたまま戻らずじまいだったのである。
『紅梅月毛』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134154 |
タイトル |
山本周五郎 『おごそかな渇き』 文庫本 | 収録作品 |
蕭々(しょうしょう)十三年 紅梅月毛 野分(のわき) 雨あがる かあちゃん 将監(しょうげん)さまの細みち 鶴(つる)は帰りぬ あだこ もののけ おごそかな渇き |
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おごそかな渇き (新潮文庫)
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