明暗嫁問答
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 21 (1946) 年 | 講談雑誌 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 明暗嫁問答 |
時 と 所
江戸時代 備後のくに福山城下
主な人物
- 高滝 勘太夫 阿部伊予守十万石の国家老、職禄は千石 年はその時五十歳、妻に先立たれて六年来、屋敷には女の召使を置かず男ばかりの殺風景な暮しをしていた
- 高滝 直二郎 江戸詰めで勘定奉行を勤める勘太夫の弟源左衛門の二男 実子のない勘太夫の養子分になり近々うち跡目を譲られることに
- お笛 殿のお供で一年江戸へゆく直二郎が屋敷に引き取って頂きたいと伴れて来た、二十ばかりの美しい女
Memo
「こちらが私の伯父上です。 ご身分は福山十万石の切り盛りをする国家老だが、お若い頃は江戸屋敷で御用人をお勤めになり、ずいぶんご苦労もなすった代りには遊里へも繁しげ出入りをなすって、荻江一中などは玄人はだしといういい喉をもっていらっしゃる、ひと頃は家中きっての『通人』という定評があったくらい、酸いも甘いも噛みわけて人情の表裏をよくご存じだ」
『明暗嫁問答』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134437 |
タイトル |
山本周五郎 『花匂う』 文庫本 | 収録作品 |
宗太兄弟の悲劇 秋風不帰 矢押(やのし)の桶(とい) 愚鈍物語 明暗嫁問答 椿説(ちんせつ)女嫌い 花匂う 蘭(らん) 渡(わたる)の求婚 出来ていた青 酒・盃(さかずき)・徳利 |
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花匂う (新潮文庫)
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