蜜柑畑
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 19 (1944) 年 | 婦人倶楽部 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 蜜柑畑(みかんばたけ) |
時 と 所
江戸時代 紀伊のくに牟婁郡(むろうごおり)秋津の地
主な人物
- 杉屋 伝三郎 安藤家の番がしら時山家の二男で、七歳のとき母方の杉屋の名跡を継いだ 兄に時山猪市郎がいた
- 清川 信乃 秋津では資産家としても指折りの郷士清川の家の娘 早く父母とは死別し、六つ違いの兄信左衛門と倚(よ)り合うようにして育った
Memo
・・・ 清川兄妹と往来するようになってから数年して、兄の猪市郎が城主安藤義門に直訴することがあって勘気を蒙(こうむ)り、猪市郎は追放の処分を受けて退国した。 杉屋を継いでいた伝三郎には咎めはなかったが、かれの悲嘆は大きかった。 そのうえ猪市郎はまだ独身だったので、そのままでは時山の家名も絶えてしまう、・・・ 伝三郎の悲しい苦しい立場を身にしみて感じたのは清川兄妹だった。
『蜜柑畑』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134536 |
タイトル |
山本周五郎 『髪かざり』 文庫本 | 収録作品 |
笄堀(こうがいぼり) 忍緒(しのびのお) 襖(ふすま) 春三たび 障子 阿漕(あこぎ)の浦 頬(ほお) 横笛 郷土 雪しまく峠 髪かざり 菊の系図 壱岐(いき)ノ島(しま) 竹槍(たけやり) 蜜柑畑 二粒の飴(あめ) 萱笠(すげがさ) |
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髪かざり (新潮文庫)
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