山本 周五郎
箭竹
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山本周五郎 短編作品
発表年 発表書
昭和 18 (1943) 年 小説日本婦道記
著者名 作品名
山本周五郎 小説日本婦道記  箭竹(やだけ)

時 と 所

江戸時代  三河のくに岡崎城下 ほか

主な人物

Memo

「ゆるす、近う」
二度まで促されて膝行(しつこう)する丹後守に、家綱は持っていた一本の矢をわたした。
「その筈巻のすぐ下のところをみい、なにやら銘のような文字が彫ってある」
「はっ・・・」
「読めたか」
「はっ、仰せのごとく大願と彫りつけてあるかに覚えます」
「一年ほどまえより折おりにその矢をみる、どこから出たものか、いかなる者の作か、とり糺(ただ)してまいれ」
「恐れながら」
丹後守は平伏して云った。
「御上意の旨は御不興にございましょうや、もしさようなれば御道具吟味の役目として丹後いかようにもお詫びつかまつります」
「いやそのほうは申付けたとおりにすればよい、なるべく早く致せ」
丹後守はその矢を持ってさがった。
                          『箭竹』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101134086
タイトル
山本周五郎  『小説日本婦道記』  文庫本
収録作品
松の花  箭竹  梅咲きぬ  不断草  藪(やぶ)の蔭(かげ)  糸車  風鈴  尾花川  桃の井戸  墨丸  二十三年

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