主計は忙しい
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 24 (1949) 年 | 講談雑誌 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 主計(かずえ)は忙しい |
時 と 所
江戸時代 江戸城下
主な人物
- 牧野 主計 永井上総守直陳(なおのぶ)の家臣で九百五十石の江戸やしき勘定奉行牧野茂右衛門の二男、年は二十五 内外あわせると三百人あまりの門人を擁する原田市郎左衛門の大きな町道場の師範代をつとめ、病気がちな市郎左衛門に託され会計も事務も出稽古も手一杯ひきうけていた
Memo
「なんでまた唄などを習うのだ」
「御承知のとおり私はおちつきのない性質で、自分では努めて起居にゆとりを持とうと思うのですが、生得(しょうとく)と申しましょうかなかなかそれが身に付きません、芸ごとは心をやしない気を寛くすると聞きましたので、柄にも合わず勘も悪くて、半年してもまだ一つの唄があがらないありさまですが、これも修業のひとつと思ってかよっているのでございます」
『主計は忙しい』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134277 |
タイトル |
山本周五郎 『あとのない仮名』 文庫本 | 収録作品 |
討九郎馳走(とうくろうちそう) 義経(よしつね)の女(むすめ) 主計は忙しい 桑の木物語 竹柏記(ちくはくき) 妻の中の女 しづやしづ あとのない仮名 |
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あとのない仮名 (新潮文庫)
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