雪の上の霜
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 27 (1952) 年 | 面白倶楽部 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 雪の上の霜 |
時 と 所
江戸時代 仲山宿・箕山城下
主な人物
- 三沢 伊兵衛 武芸は刀法から槍、薙刀(なぎなた)、弓、柔術、棒、馬術、水練と、どの一つをとっても第一級の師範になれる無類の腕だが、代々二百五十石で仕えていた主家を浪人し、以来七年あまり妻おたよと共に放浪の旅を続けている
- 小室 青岳(せいがく) 箕山城下に大きな道場をもつ槍術家 松平家の侍たちに教授をし、武芸に熱心な藩主対馬守成正が在国のときは城へも手直しにあがる
Memo
「貴方は珍しい人だ、初めて峠で会ってから、ずっと日常を見ているが、まことに当代稀なお人柄だと思う、しかし、少しばかり度が過ぎはしないだろうか、・・・ 正義感の強いのもいいが、雪の上に霜を加えるような努力は徒労でしょう」
「それは、・・・ どういう意味ですか」
「まあお聞きなさい」 青岳はなだめるような口ぶりで、 ...
『雪の上の霜』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134321 |
タイトル |
山本周五郎 『人情裏長屋』 文庫本 | 収録作品 |
おもかげ抄 三年目 風流化物屋敷 人情裏長屋 泥棒と若殿 長屋天一坊 ゆうれい貸屋 雪の上の霜 秋の駕籠(かご) 豹(ひょう) 麦藁(むぎわら)帽子 |
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人情裏長屋 (新潮文庫)
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