夕靄の中
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 27 (1952) 年 | キング |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 夕靄(ゆうもや)の中 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 半七 二十九歳、仕立職からぐれて橋場の七兵衛の身内に 七兵衛の娘おつやを伴(つ)れて逃げるところをみつかり、一家の代貸金次を刺して傷つけ江戸を逃げ、桐生で一年半仕立職で過ごし機会を待つ 七兵衛が卒中で倒れると無理押しで娘と婿縁組をした金次を片づけおつやを迎えに、江戸へ舞い戻る
- あの男 千住から根岸の大宗字の墓まで、ずっと半七を跟(つ)けるて来る
- 老女 男を躱(かわ)すためにたまたま花と線香を手向けた新しい墓の前で出会(くわ)した、十三日まえに二十六歳で亡くなった娘の母
Memo
【閼伽(あか)】
仏教において仏前などに供養される水のことで六種供養のひとつ。 サンスクリット語のargha(アルガ)の音写で、功徳水(くどくすい)と訳される。 閼伽井から汲まれた水に香を入れることがあり、閼伽香水とも呼ばれることもある。
インドでは古く、来客に対し足をそそぐための水と食事の後口をすすぐための水が用意されたといい、それが仏教に取り入れられ、仏前や僧侶に供養されるようになったものである。
閼伽を汲むための井戸を「閼伽井」、その上屋を「閼伽井屋」、「閼伽井堂」と称される。 また、閼伽を入れる瓶(びん)を水瓶(すいびょう=軍持)と称し、閼伽を入れる器を「閼伽器」、閼伽を供える棚を「閼伽棚」と称される。
サンスクリットの原語は東へ伝わって閼伽となる一方、西にも伝播してラテン語の“aqua”(水)となったという説が広く知られているが、それは語源俗解に過ぎないとする説もある。
ウィキペディア(Wikipedia)より
収録本
出版社 | ISBN |
小学館 | 4096772046 |
タイトル |
山本周五郎中短篇秀作選集 4 『結ぶ』 単行本 | 収録作品 |
初蕾(はつつぼみ) むかしも今も おれの女房 寒橋(さむさばし) 夕靄の中 秋の駕籠 凌霄花(のうぜんかずら) 四日のあやめ かあちゃん 並木河岸 おさん 「ひとごろし」 |
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結ぶ (山本周五郎中短篇秀作選集 4)
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出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134147 |
タイトル |
山本周五郎 『おさん』 文庫本 | 収録作品 |
青竹 夕霞の中 みずぐるま 葦(あし)は見ていた 夜の辛夷(こぶし) 並木河岸(なみきがし) その木戸を通って おさん 偸盗(ちゅうとう) 饒舌(しゃべ)り過ぎる |
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おさん (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
新潮社 | 4106440326 |
タイトル |
山本周五郎テーマコレクション 『無償(むしょう)』 単行本 | 収録作品 |
落ち梅記 雨あがる 夕靄の中 ほたる放生(ほうじょう) 裏の木戸はあいている 深川安楽亭 あすなろう |
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無償 (山本周五郎テーマ・コレクション)
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