三年目
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 16 (1941) 年 | 雄弁 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 三年目 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 友吉 広田屋伊兵衛という大工の子飼いの職人
- 仁太郎(にたろう) 三十七八、友吉にとって親方筋に当る大工の棟梁の息子で、道楽者
- 角太郎 広田屋の二人の職人のひとり、友吉の弟分
- お菊 伊兵衛の一人娘 友吉を婿(むこ)にして、当時左前だった広田屋を盛り返そうと伊兵衛は考えていた
Memo
「ぜんたい友さん、おめえどうして上方へなんぞ出掛けてったんだね」
銚子を二本、ほろっときはじめたところで仁太郎が話を誘いだした、「・・・ 日に四匁稼ぐ職人は百人に一人といわれてる、おめえはその百人に一人の稼ぎ手だ、そいつが、広田屋の亡くなるのと一緒にふいと上方へ行ったのは訳があるだろう」
「ええ、それにはちょいと身の恥をはなさなくちゃあならねえんですが」
『三年目』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134321 |
タイトル |
山本周五郎 『人情裏長屋』 文庫本 | 収録作品 |
おもかげ抄 三年目 風流化物屋敷 人情裏長屋 泥棒と若殿 長屋天一坊 ゆうれい貸屋 雪の上の霜 秋の駕籠(かご) 豹(ひょう) 麦藁(むぎわら)帽子 |
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人情裏長屋 (新潮文庫)
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