合歓木の蔭
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 23 (1948) 年 | 新読物 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 合歓木(ねむ)の蔭(かげ) |
時 と 所
江戸時代 某城下
主な人物
- 岩田 半三郎 七百石の納戸奉行 奈尾の兄椙原(すぎはら)市蔵のいつもの仲間四五人のひとり、娘のじぶんからの奈尾の性質を知っていた
- 奈尾(なお) 十七歳、年寄肝煎役八百五十石の椙原より岩田へ輿入れをした 小さいときから現実の自分とは別に、本当の自分がどこかに生きているような気持をときどき感じることがあった
Memo
── 袂に火でも入れているような気持で辛抱づよく待っていた奈尾は、叔母が去るとすぐに居間へはいり、その結び文を解いて読んだ。
── 今宵十時よりお庭の合歓木の蔭にてお待ち申し上げそろ、神ぞしろしめせ、おいでなくばこの命ひとつ今宵かぎりにそろ。
新古今からでもとったらしい恋歌を一首添えて署名はただ「き」とだけ記してあった。
『合歓木の蔭』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134345 |
タイトル |
山本周五郎 『扇野(おうぎの)』 文庫本 | 収録作品 |
夫婦の朝 合歓木の蔭 おれの女房 めおと蝶 つばくろ 扇野 三十ふり袖 滝口 超過勤務 |
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扇野 (新潮文庫)
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