竹槍念仏
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 11 (1936) 年 | キング |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 竹槍(たけやり)念仏 |
時 と 所
江戸時代 甲州猿橋から大月へ向う合の谷村の地
主な人物
- 自念(法名) 半年ほど前、相州藤沢遊行寺を総本山とする時宗の末寺で、谷村新田の一念寺という貧乏寺へ本山から廻されて住むようになった住持
- 美須屋勘八(みすや) 谷村に住んでいる博奕(ばくち)打の貸元で、子分の五六十人はあろうというくらいの勢いを持っていながら、渡世人仲間から嫌われている有名なあぶれ者
Memo
「── 仏様」
自念は仏前に身を顫(ふる)わせて、「どうか私(あっし)を叩(たた)き直して下さい、昼は昼で托鉢をしながら、つい我を忘れて知らぬ間に独り博奕。 また唯今はあの娘のひと言を聞いて、やくざな気持が暴れ出しました。 私は娘の言葉を聞いたとたんに、自分もいつかあの娘を ・・・ いえ、どうか私を、私の性根を叩き直して」
『竹槍念仏』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134550 |
タイトル |
山本周五郎 『人情武士道』 文庫本 | 収録作品 |
曾我平九郎(そがへいくろう) 癇癪料(かんしゃくりょう)二十四万石 竹槍念仏 風車 驕(おご)れる千鶴(ちづる) 武道用心記 しぐれ傘(がさ) 竜(りゅう)と虎(とら) 大将首 人情武士道 猿耳(えんじ) 家常茶飯 |
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人情武士道 (新潮文庫)
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