与茂七の帰藩
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 15 (1940) 年 | 講談倶楽部 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 与茂七(よもしち)の帰藩 |
時 と 所
江戸時代 彦根城下
主な人物
- 斉東 与茂七 彦根藩でも出頭の家柄斉東の家の末子に生れるが、三人の兄姉は夭折、九歳十三歳で母父を亡くしてから二十一歳の秋まで、叔父の当麻作左衛門に引取られ育った 十八の年から二十五歳で江戸へ去るまで進武官の筆頭として代師範を勤め、「野牛」と云われていた
- 金吾 三郎兵衛 三河ノ国岡崎藩の大番頭の三男に生れ、昨年の春、四百石の御具足奉行金吾五郎左衛門のむすめ松子の婿(むこ)に来た 進武官の筆頭となり、「白い虎」と呼ばれる
Memo
そうでなくても、家中の者たちは与茂七と三郎兵衛とを対立させて考えていた、白い虎と野牛がどう闘うか、何方が勝つか、これは与茂七に抑えられ三郎兵衛に手を焼いていた人々にとって、最も興味のある、そして見遁(のが)すことの出来ぬ好主題であった。 何方が勝ち何方が負けてもいい、然し必ず二人は闘わなくてはならぬ、そして何方かが覇者の冠を叩き落とされなければならないのだ。
『与茂七の帰藩』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134567 |
タイトル |
山本周五郎 『酔いどれ次郎八』 文庫本 | 収録作品 |
彦四郎実記 浪人一代男 牡丹(ぼたん)花譜 酔いどれ次郎八 武道仮名暦(かなごよみ) 烏(からす) 与茂七の帰藩 あらくれ武道 江戸の土圭師(とけいし) 風格 人間紛失 |
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酔いどれ次郎八 (新潮文庫)
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