山本 周五郎
湯治
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山本周五郎 短編作品
発表年 発表誌
昭和 26 (1951) 年 講談倶楽部
著者名 作品名
山本周五郎 おたふく物語  湯治

時 と 所

江戸時代  江戸市中

主な人物

Memo

 ── この金は自分の道楽に遣うんじゃあねえぜ、世の中を善くするためだ、貧乏で苦しんでいる大勢の人間のためなんだ。
 それが彼の定(きま)り文句であった。 そして自分では本当にそう信じているらしく、眼を三角にして、いろいろと凄いようなことを云って、堂々と金を掠(さら)ってゆくのであった。 ・・・ 小さい頃からたいへんな乱暴者だったので、断ったりするとなにをされるかわからない。 父親の新七は温和(おとな)しい一方の人でなにも云わず、母は母で蔭では憎いように云うものの、栄二がくれば隠れてもなにかしてやるというふうだった。 不幸な子ほど可愛いというのは事実のようだが、それがつまりみんな姉妹にかかるわけで、生活はいつもぎりぎりいっぱい、月末には質屋へゆくことが稀ではなかった。
                      『湯治』文中より

収録本

出版社 ISBN
小学館 409677202X
タイトル
山本周五郎中短篇秀作選集 2  『惑う』  単行本
収録作品
晩秋  金五十両  泥棒と若殿(わかとの)  おたふく  妹の縁談  湯治  しじみ河岸(がし)  釣忍(つりしのぶ)  なんの花か薫る  あんちゃん  深川安楽亭  落葉の隣り
出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101134239
タイトル
山本周五郎  『松風の門』  文庫本
収録作品
松風の門  鼓(つづみ)くらべ  狐(きつね)  評釈堪忍記  失恋第五番  湯治  ぼろと釵(かんざし)  砦山(とりでやま)の十七日  夜の蝶(ちょう)  釣忍  月夜の眺(なが)め  薊(あざみ)  醜聞
Amazon  松風の門 (新潮文庫) 

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