山本 周五郎
妹の縁談
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山本周五郎 短編作品
発表年 発表誌
昭和 25 (1950) 年 婦人倶楽部
著者名 作品名
山本周五郎 おたふく物語  妹の縁談

時 と 所

江戸時代  江戸市中・目黒不動

主な人物

Memo

 こんどは調理場のほうで、老爺の失笑(ふきだ)すのが聞え、老婆もおたかも、・・・ おたかはまたしても腹を押えて笑いころげた。 どうもしょうがない、こうなればこっちもほかに手はないので、おしずは例のとおり、さし当りみんなと同じように笑った。
「── うちの爺さんはおかげで命が延びたって云っておりますですよ」
 まもなく茶を持って来て老婆が云った。
「── いつもほんとに無愛想で、声を出して笑うことなんて何年にもないことでございます、わたしまで胸の閊(つか)えが下りたようでございますですよ」
 二人になるとおしずは舌を出した。
「ひと助けしちゃったわね」
                    『妹の縁談』文中より

収録本

出版社 ISBN
小学館 409677202X
タイトル
山本周五郎中短篇秀作選集 2  『惑う』  単行本
収録作品
晩秋  金五十両  泥棒と若殿(わかとの)  おたふく  妹の縁談  湯治  しじみ河岸(がし)  釣忍(つりしのぶ)  なんの花か薫る  あんちゃん  深川安楽亭  落葉の隣り
出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101134192
タイトル
山本周五郎  『つゆのひぬま』  文庫本
収録作品
武家草鞋(ぶけわらじ)  おしゃべり物語  山女魚(やまめ)  妹の縁談  大納言狐(だいなごんぎつね)  水たたき  凍(い)てのあと  つゆのひぬま  陽気な客

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