驕れる千鶴
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 14 (1939) 年 | キング |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 驕(おご)れる千鶴(ちづる) |
時 と 所
江戸時代(明和年間) 福山城下・備中国浅口郡鴨方郊外
主な人物
- 虫明 三右衛門(むしあけ さんえもん) 備後福山藩筆頭家老、禄高は二千石 早く妻に死なれ子供もない鰥夫(やもめ)で五十七歳
- 千鶴 十二歳のときに亡くなった阿部家譜代の年寄格鹿島太郎のむすめ 養子を定めぬうちに母も亡くなり家名は絶えてしまった 以来ずっと先君伊予守正右(まさすけ)の側室だった恵光院の侍女として育ってきた、二十四歳
Memo
その年の春のはじめ、恵光院がふと問糺(といただ)すようにして、本当に独身(ひとりみ)を通す気なのかと訊いたとき、千鶴は初めて心を決めた如く、
── 実は嫁に参りとうございます。
と答えた、嫁ぎたい相手は国老虫明三右衛門であるという。
『驕れる千鶴』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134550 |
タイトル |
山本周五郎 『人情武士道』 文庫本 | 収録作品 |
曾我平九郎(そがへいくろう) 癇癪料(かんしゃくりょう)二十四万石 竹槍(たけやり)念仏 風車 驕れる千鶴 武道用心記 しぐれ傘(がさ) 竜(りゅう)と虎(とら) 大将首 人情武士道 猿耳(えんじ) 家常茶飯 |
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人情武士道 (新潮文庫)
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