大将首
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 15 (1940) 年 | キング |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 大将首 |
時 と 所
江戸時代 岡崎城下
主な人物
- 池藤 六郎兵衛 一放流を遣(つか)う兵法家、三十一歳 故郷は奥州、仕官先を求めて北陸から長州、筑後まで渡り歩いて七年余日になる
- 御師範役と御兄弟たち 岡崎藩の剣道師範役、大横田主膳(しゅぜん)とその弟、采女(うねめ)、道之助
Memo
「・・・ 七年余日浪々の生活は貧苦のどん底であった、妻はよくそれに耐えてくれた、一放流の剣を以て認められるまでは、仕官はせぬという拙者の望みを尊重して、粥も啜(すす)れぬ日にさえ耐忍んでくれた。 ・・・ この二月はじめのことだ、同じような浪士に出会い、苦しい生き方の話をしているとどうにも酒が呑みたくなり、無理を承知で酒を買えと命じた。 ・・・ 妻は機嫌よく酒を買ってくれた。 ・・・ 男は馬鹿なもので、時にはそんな無理が通るものと思う、妻は酒を買ってくれたが、・・・ それは自分の、・・・ 黒髪を切って売った金だった」
『大将首』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134550 |
タイトル |
山本周五郎 『人情武士道』 文庫本 | 収録作品 |
曾我平九郎(そがへいくろう) 癇癪料(かんしゃくりょう)二十四万石 竹槍(たけやり)念仏 風車 驕(おご)れる千鶴(ちづる) 武道用心記 しぐれ傘 竜(りゅう)と虎(とら) 大将首 人情武士道 猿耳(えんじ) 家常茶飯 |
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人情武士道 (新潮文庫)
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