尾花川
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表書 |
昭和 18 (1943) 年 | 小説日本婦道記 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 小説日本婦道記 尾花川 |
時 と 所
江戸時代 大津尾花川の琵琶湖に面した地
主な人物
- 池田 太宰(だざい) 近江のくに膳所(ぜぜ)藩の老臣戸田五左衛門の五男 三十歳のとき園城寺家の有司(ゆうし 役人)池田都維那の家の養嗣子に
- 幸子 彦根藩の医師飯島三太夫のむすめで幼少のとき池田家の養女となり、三十二歳のとき太宰を婿(むこ)に迎えた
Memo
女の幸子でさえ、広岡の話を聞けばすぐ事実にうつして身をつつしむ、悲憤慷慨(ひふんこうがい)に時を費やしているときではない、・・・そう云っては違うかも知れない、今かれを奮起させたのはもっと本質的な情熱であろう、しかし人間が大きく飛躍する機会はいつも生活の身近なことのなかにある、高遠な理想にとりつくよりも実際にはひと皿の焼き味噌のなかに真実を噛み当てるものだ。
『尾花川』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134086 |
タイトル |
山本周五郎 『小説日本婦道記』 文庫本 | 収録作品 |
松の花 箭竹(やだけ) 梅咲きぬ 不断草 藪(やぶ)の蔭(かげ) 糸車 風鈴 尾花川 桃の井戸 墨丸 二十三年 |
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小説日本婦道記 (新潮文庫)
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