壷
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表書 |
昭和 19 (1944) 年 | 日本士道記 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 壷(つぼ) |
時 と 所
江戸時代(寛永年間) 紀伊のくに新宮の町・上野城下
主な人物
- 木村 外記(げき) 中年の武士 宿の婢(はしため)が 「お武家さまも本宮へご参詣でございますか」 と訊くと、そうだと頷(うなず)いた
- 瘤七(こぶしち) 二十五六歳、七郎次という熊野川を二里ほど遡った御船(みふね)という在の農夫の三男 いまは外記が泊る「万字屋」の下男をしながら、剣術の独り稽古をしていた
- おぬい 七郎次の許婚(いいなずけ)、万字屋の下女 去年の春ちょっと伊賀の上野というところへ奉公に出たこともあるが、七郎次のことが心配で間もなく戻って来た
Memo
「あれに杉木がある」 「・・・ はい」 「日が出て日が沈むまで、杉木はその影を地におとす、わかるな」 「わかります」 「その影の移るところを掘ってみろ、何処からか壷が一つ出てくる筈だ、わが道の極意は一巻の書にしてその壷に封じてある、掘り当てたらその秘巻はおまえのものだ」
『壷』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
小学館 | 4096772038 |
タイトル |
山本周五郎中短篇秀作選集 3 『想う』 単行本 | 収録作品 |
壷 松の花 春三たび 薮(やぶ)の蔭(かげ) おもかげ 萱笠(すげがさ) 墨丸 風鈴 彩虹(にじ) 七日七夜(なのかななよ) ほたる放生(ほうじょう) ちいさこべ あだこ ちゃん その木戸を通って |
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想う (山本周五郎中短篇秀作選集 3)
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出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134208 |
タイトル |
山本周五郎 『ひとごろし』 文庫本 | 収録作品 |
壷 暴風雨(あらし)の中 雪と泥 鵜(う) 女は同じ物語 しゅるしゅる 裏の木戸はあいている 地蔵 改訂御定法(ごじょうほう) ひとごろし |
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ひとごろし (新潮文庫)
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