春三たび
≫ Top page 作家 一覧 へ
山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 18 (1943) 年 | 婦人倶楽部 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 春三たび |
時 と 所
江戸時代 美濃のくに大垣城下
主な人物
- 和地 伝四郎 戸田家で二十石あまりの徒歩(かち) 老母と病身の弟があって、家計も貧しい「御恩田持ち」であった
- 伊緒(いお) 徒歩ぐみ番がしらを勤める林八郎右衛門のむすめ 十七歳の誕生を迎えると八郎右衛門が伝四郎へ縁づけた
Memo
「おまえに約束してもらうことがある」 伊緒は不安げな眼をあげて良人をふり仰いだ、伝四郎は妻の顔をじっと見まもりながら、「おまえは和地へ嫁(か)してきてまだ三十日に足らない、おれが討死したら、そしてもしまだ身籠っていなかったら、離別して実家へもどってほしい、和地には郁之助という跡取りがいる、おまえがやもめをとおす意味はないのだ」
『春三たび』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
小学館 | 4096772038 |
タイトル |
山本周五郎中短篇秀作選集 3 『想う』 単行本 | 収録作品 |
壷 松の花 春三たび 薮(やぶ)の蔭(かげ) おもかげ 萱笠(すげがさ) 墨丸 風鈴 彩虹(にじ) 七日七夜(なのかななよ) ほたる放生(ほうじょう) ちいさこべ あだこ ちゃん その木戸を通って |
≫ Amazon
想う (山本周五郎中短篇秀作選集 3)
へ
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134536 |
タイトル |
山本周五郎 『髪かざり』 文庫本 | 収録作品 |
笄堀(こうがいぼり) 忍緒(しのびのお) 襖(ふすま) 春三たび 障子 阿漕(あこぎ)の浦 頬(ほお) 横笛 郷土 雪しまく峠 髪かざり 菊の系図 壱岐(いき)ノ島(しま) 竹槍(たけやり) 蜜柑畑(みかんばたけ) 二粒の飴(あめ) 萱笠(すげがさ) |
≫ Amazon
髪かざり (新潮文庫)
へ