かあちゃん
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 30 (1955) 年 | オール讀物 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | かあちゃん |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- お勝 亭主に死なれ、女手で五人の子供をそだてる
- 男(勇吉) 洗いざらした、めくら縞の長半纏の裾を端折り、手拭で頬冠りをしていた
「ひとこと聞くけど、まだ若いのにどうしてこんなことをするんだい」
「食えねえからよ」と男は云った、「仕事をしようったって仕事がねえ、親きょうだいも親類も、頼りにする者もありゃあしねえ、食うことができねえからやるんだ」
「なんて世の中だろう、ほんとになんていう世の中だろうね」
Memo
【他人の飯には棘(とげ)がある】
他人の飯には骨がある(たにんのめしにはほねがある)[=刺(とげ)がある] 他人の家に寄食したり住み込んだりすると、色々と辛(つら)いことがあるものである。 類:隣の白飯よりうちの粟飯 ★他人の家には、焼き魚の骨を取ってくれる(甘やかす)親はいないということから。
くろご式 慣用句辞典より
収録本
出版社 | ISBN |
小学館 | 4096772046 |
タイトル |
山本周五郎中短篇秀作選集 4 『結ぶ』 単行本 | 収録作品 |
初蕾(はつつぼみ) むかしも今も おれの女房 寒橋(さむさばし) 夕靄(ゆうもや)の中 秋の駕籠 凌霄花(のうぜんかずら) 四日のあやめ かあちゃん 並木河岸 おさん 「ひとごろし」 |
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結ぶ (山本周五郎中短篇秀作選集 4)
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出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134154 |
タイトル |
山本周五郎 『おごそかな渇き』 文庫本 | 収録作品 |
蕭々(しょうしょう)十三年 紅梅月毛(つきげ) 野分(のわき) 雨あがる かあちゃん 将監(しょうげん)さまの細みち 鶴(つる)は帰りぬ あだこ もののけ おごそかな渇き |
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おごそかな渇き (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
新潮社 | 4106440393 |
タイトル |
山本周五郎テーマコレクション 『下町(したまち)』 単行本 | 収録作品 |
おたふく 七日七夜 かあちゃん 凍(い)てのあと ちいさこべ ちゃん |
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下町 (山本周五郎テーマ・コレクション)
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