癇癪料二十四万石
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 10 (1935) 年 | キング |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 癇癪料(かんしゃくりょう)二十四万石 |
時 と 所
江戸時代 岡崎・江戸・保土ヶ谷・大井川
主な人物
- 京極 忠高(ただたか) 京極高次(たかつぐ)の子、幼名熊若丸 二代将軍秀忠から諱(いみな)字を貰って忠孝となる 従五位下の侍従兼若狭守 妻は秀忠の第四女保子(やすこ)
- 松平河内守信敏(のぶとし) 備中狭野(さの)の城主 その頃江戸城中で「横車の河内」と呼ばれた我意の強い横紙破り
Memo
「む! 撫(な)でる筈ではないか」
「是が京極流の撫で方でございます」
けろりとしている。
「はははは京極流か、あっぱれあっぱれ。 よく殴った、平八郎の頭へ手をあげた者はお許唯一人であろうぞ。 その度胸を忘れるなよ」
云いながら思わず熊若丸の頭へ手を伸ばしたが、慌てて引込め、
「ほほ、また叱られるぞ」
明るく笑って立上った。
『癇癪料二十四万石』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134550 |
タイトル |
山本周五郎 『人情武士道』 文庫本 | 収録作品 |
曾我平九郎(そがへいくろう) 癇癪料二十四万石 竹槍(たけやり)念仏 風車 驕(おご)れる千鶴(ちづる) 武道用心記 しぐれ傘(がさ) 竜(りゅう)と虎(とら) 大将首 人情武士道 猿耳(えんじ) 家常茶飯 |
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人情武士道 (新潮文庫)
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