四人囃し
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 27 (1952) 年 | キング |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 四人囃(よにんばや)し |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 正太郎 金物問屋伊賀屋の長男で下に弟が二人妹が一人あった 四つ五つのじぶんから腕白で終始みんなから悪く云われていた (行状さえおさまれば)伊賀屋の相続人
- 平吉 太物問屋堺屋の手代 伊賀屋の裏の長屋にすむ左官夫婦の子で、温和(おとな)しくて頭もよい近所でも褒め者だった
- おたみ 版木師の娘で、父親は正太郎の家へよく金を借りに来た 平吉と夫婦になるだろうという噂を聞いた正太郎からの縁談を断ることもとびだすこともできなかった
- おつま 水茶屋梅むらの女、上総の生れで二十二三になる 網元の父がすすめる縁談をきらいとびだしてきた
Memo
薬研堀を隔てた向うから、神田囃しの音が聞えて来る、祭礼ではなく、稽古をしているらしい。 太鼓二つと笛と大太鼓とで、鉦(かね)の音はなかった。 稽古だということは、同じところを繰り返したり、途切れたり、また初めに戻ったりするのでわかる。 それは低くなったり、急に高くなったと思うと途絶えたり、暫くしてまた始まったりした。
『四人囃し』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
小学館 | 4096772054 |
タイトル |
山本周五郎中短篇秀作選集 5 『発つ』 単行本 | 収録作品 |
野分(のわけ) 契りきぬ はたし状 雨あがる よじょう 四人噺(よにんばや)し 扇野(おうぎの) 三十ふり袖 鵜(う) 水たたき 将監(しょうげん)さまの細みち 枡落(ますおと)し |
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発つ (山本周五郎中短篇秀作選集 5)
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出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134246 |
タイトル |
山本周五郎 『深川安楽亭』 文庫本 | 収録作品 |
内蔵允(くらのすけ)留守 蜜柑(みかん) おかよ 水の下の石 上野介正信(こうずけのすけ まさのぶ) 真説吝嗇記(りんしょくき) 百足ちがい 四人囃し 深川安楽亭 あすなろう 十八条乙 枡落(ますおと)し |
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深川安楽亭 (新潮文庫)
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