花筵
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表書 |
昭和 23 (1948) 年 | 書き下ろし 花筵 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 花筵(はなむしろ) |
時 と 所
江戸時代 美濃のくに大垣城下
主な人物
- 陸田 新蔵(くがた しんぞう) 勘定方元締、勘定奉行の下で出納の総務を扱う勤めで大垣藩では陸田家の半ば世襲に近い職になっていた
- 磯(いそ)女 新蔵、二男辰弥二十四歳、三男久之助二十二歳の母
- お市 十八歳、新蔵の妻で老職奥村喬所の末むすめ
Memo
げんの話ではそれは藺(い)とも燈心草ともいうもので多く畳表にするのだが、あれは島田村の美濃甚という家で花筵を作るのに使うのだと説明してくれた。 花筵というのは茣蓙(ござ)の一種であるが、藺を色に染めて紋様を織り出したもので、特殊な機(はた)と技術が要るし材料の関係もあって、そうたやすく作れる物でないばかりか当時はまだ珍しく高価な品に数えられていた。
『花筵』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134253 |
タイトル |
山本周五郎 『ちいさこべ』 文庫本 | 収録作品 |
花筵(はなむしろ) ちいさこべ ちくしょう谷 へちまの木 |
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ちいさこべ (新潮文庫)
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