紀伊快男子
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 15 (1940) 年 | 講談雑誌 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 紀伊(きい)快男子 |
時 と 所
江戸時代 和歌山城下
主な人物
- 高田 牧之助 二十八歳、紀伊頼信(よりのぶ)の近習番 家中きっての秀才と謳(うた)われ、また怒ると「豹」の風貌になるとも云われた
- 大崎 半九郎 旧福島正則の家臣で八千石を以て紀州藩に新規お取立てになった大崎玄番(げんば)の甥(おい) 二十人力というその膂力(りょりょく)に加えて、剣と槍とを勝れてよく使い、大阪の陣には兜首八級を挙げて、正則から「鬼九郎」の名を貰った
Memo
「そうか、牧之助は貴公一人か、和歌山の豹は正に貴公か、さても ・・・ さても謝りぶりのいい豹があるものだな」
「御勘弁下さるか」
「下郎は白痴、豹と呼ばれた貴公は一儀もなく土下座して詫びるばかり、これでは相手になるだけ名折れらしい、今日は見遁してやるとしよう」
「かたじけない、それで安堵仕った」
『紀伊快男子』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134635 |
タイトル |
山本周五郎 『怒(いか)らぬ慶之助(けいのすけ)』 文庫本 | 収録作品 |
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怒らぬ慶之助 (新潮文庫)
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