椿説女嫌い
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 23 (1948) 年 | 娯楽世界 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 椿説(ちんせつ)女嫌い |
時 と 所
江戸時代 某城下
主な人物
- 折岩 弥太夫(やだゆう) 二千石の老職の二男に生まれ、二十六歳で勘定奉行になった現在でも妻を持たないばかりか召使にも女を置かない
- 波尾 ゆう 老女 この藩の国許の「奥」は可成りの規模であり女官長たる御上臈をはじめ老女など目見以上が十二人、目身以下の者が三十余人、殆んど江戸屋敷と同じ組織をもっていた
Memo
終始を検討するに、敵の主将は波尾ゆう女史である。 彼女を攻落せよ、そしてここまでくれば最後の手段を許されるだろう、女嫌いの彼が女嫌い故に知っている唯一の、そしてぎりぎり結着の手段をである。 ── 弥太夫は四五日何か駆け廻っていた。 馬に乗って半日帰らないこともあり、夕方に出て夜半になることもあった、そして愈々(いよいよ)その日が来た。
『椿説女嫌い』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134437 |
タイトル |
山本周五郎 『花匂う』 文庫本 | 収録作品 |
宗太兄弟の悲劇 秋風不帰 矢押(やのし)の桶(とい) 愚鈍物語 明暗嫁問答 椿説女嫌い 花匂う 蘭(らん) 渡(わたる)の求婚 出来ていた青 酒・盃(さかずき)・徳利 |
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花匂う (新潮文庫)
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