つばくろ
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 25 (1950) 年 | 講談倶楽部増刊 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | つばくろ |
時 と 所
江戸時代 某城下
主な人物
- 紀平 高雄(きひら たかお) 父の雄之丞(たかのじょう)も母の伊世もすでになく、妻のおいちとまだ匙(さじ)が自分に使えない大助とくらす
- おいち 貧しい鉄砲足軽の一人娘で小さいころより家計を助け、縫い物や解き物をしに紀平の家へしばしば来て母に気にいられ高雄の嫁に迎えられた 衰弱した躯(からだ)の療養と届け、父の代から紀平に勤める老僕が附いて湯治場へ立っていった
- 森 三之助 相右衛門の三男、二十七歳 江戸邸(やしき)の者で五石三人扶持の徒歩へ婿にゆく話が定っていた
Memo
「たあさま、かあかん、ちばめよ、ちばめがおちかけたのよ、ちばめのおちよ」
まわらない舌で叫びながら、走って来て、母親の肩を掴(つか)み、興奮して赤くなった顔で父を見て、せいせい息をきらして云った。
「ほんとよたあさま、いやっちゃい、ちばめがおちかけたのよ、早くよ、ねえかあかん」
『つばくろ』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
小学館 | 4096772011 |
タイトル |
山本周五郎中短篇秀作選集 1 『待つ』 単行本 | 収録作品 |
内蔵允留守(くらのすけるす) 柘榴(ざくろ) 山茶花帖(さざんかちょう) 柳橋物語(やなぎばしものがたり) つばくろ 追いついた夢 ぼろと釵(かんざし) 女は同じ物語 裏の木戸はあいている こんち午(うま)の日 ひとでなし |
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待つ (山本周五郎中短篇秀作選集 1)
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出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134345 |
タイトル |
山本周五郎 『扇野(おうぎの)』 文庫本 | 収録作品 |
夫婦の朝 合歓木(ねむ)の蔭(かげ) おれの女房 めおと蝶 つばくろ 扇野 三十ふり袖 滝口 超過勤務 |
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扇野 (新潮文庫)
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