江戸の土圭師
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 17 (1942) 年 | 譚海 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 江戸の土圭師(とけいし) |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 高橋屋徳兵衛 かざり職だったが職人も三十人ほど使いかしら株としてたてられていた 三次郎の父とは従兄弟にあたる
- 三次郎 七歳で叩き大工の父が亡くなると母といっしょに徳兵衛のもとへ引き取られた 十八歳のとき習い覚えたかざり職をやめて、小林八郎兵衛という時計師の店へ弟子入りし二十四歳でひとり立ちになり、八郎兵衛の世話でお兼を女房にもらう
Memo
借金に次ぐ借金、ぬける当てのない貧苦のなかで、しかし三次郎はよく頑張った。
── 飢え死をしたっておれにはざつな仕事はできねえ。 食うだけなら乞食だって食う、間に合せの仕事をするくらいならいっそ乞食をするほうが本筋だ。
彼はそう云っていた。 石にかじりついてもという気持で四年やって来たところへ、その春のはじめに、薩摩藩島津家から競作の注文がでた。
『江戸の土圭師』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134567 |
タイトル |
山本周五郎 『酔いどれ次郎八』 文庫本 | 収録作品 |
彦四郎実記 浪人一代男 牡丹(ぼたん)花譜 酔いどれ次郎八 武道仮名暦(かなごよみ) 烏(からす) 与茂七(よもしち)の帰藩 あらくれ武道 江戸の土圭師 風格 人間紛失 |
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酔いどれ次郎八 (新潮文庫)
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