水戸梅譜
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表誌 |
不明 | 不明 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 水戸梅譜 |
時 と 所
江戸時代 水戸城下
主な人物
- 五百旗 五郎兵衛(いおき) としは三十二三、主家改易で浪人となる 水戸のお館さまこそ子々孫々まで御奉公つかまつるべきおん方と、仕官をたのむべく奥州よりおとずれた
- 五百旗母子 二十六七の母親やすは八歳あまりの小次郎を紋付袴に着替えさせ、瓶子(へいし)かわらけをとり揃え盃ごとをした 母子はそこに住みつき、荒れるにまかせていた千波ヶ原の一部を開墾しはじめた
Memo
こんど帰るに当って、光圀は水戸の館のいまわりに、梅園を造る計画をたてていた。 これは数年まえからの考えだったが、計画をたてるたびについ大掛りなものになるので、いつも途中でやめていた。 それで、こんどは規模結構はぬきにして、ただ無ぞうさなままに梅樹を集めてみようと考えたのであった。 みずから杖をひいて田園をさぐり、野にある梅のつくろわぬものを集めるということは、思うだけでも五十三歳の初老の心をたのしませた。
『水戸梅譜』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134093 |
タイトル |
山本周五郎 『日日平安(にちにちへいあん)』 文庫本 | 収録作品 |
城中の霜 水戸梅譜 嘘ァつかねえ 日日平安 しじみ河岸(がし) ほたる放生(ほうじょう) 末っ子 屏風(びょうぶ)はたたまれた 橋の下 若き日の摂津守 失蝶記(しっちょうき) |
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日日平安 (新潮文庫)
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