梅咲きぬ
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山本周五郎 短編作品
発表年 | 発表書 |
昭和 18 (1943) 年 | 小説日本婦道記 |
著者名 | 作品名 |
山本周五郎 | 小説日本婦道記 梅咲きぬ |
時 と 所
江戸時代 金沢城下
主な人物
- 加代 加賀守綱紀(つなのり)の家臣、二千石の重職多賀直輝(なおてる)の妻
- かな女(じょ) 直輝の母、加代の姑(しゅうとめ)
Memo
しずかに微笑しながら云うかな女の、老をたたんだ顔には些(いささ)かの翳(かげ)もなかった。 武家の妻としての、生き方のきびしさ、そのきびしい生き方のなかで、さらに峻烈に身を持してきたかな女のこしかたこそ、人の眼にも触れず耳にも伝わらぬだけ、霜雪をしのいで咲く深山の梅のかぐわしさが思われる。
『梅咲きぬ』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101134086 |
タイトル |
山本周五郎 『小説日本婦道記』 文庫本 | 収録作品 |
松の花 箭竹(やだけ) 梅咲きぬ 不断草 藪(やぶ)の蔭(かげ) 糸車 風鈴 尾花川 桃の井戸 墨丸 二十三年 |
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小説日本婦道記 (新潮文庫)
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