夜の城
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 50 (1975) 年 | 問題小説 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 夜の城 |
時 と 所
江戸時代 某城下・黒谷村
主な人物
- 守谷 蔵太 御餌指人(おえざしにん)、二十九歳 藩主が鷹狩に使う鷹の餌にする小鳥を獲るために山に入る 足軽身分で扶持(ふち)は少なく、禁じられていたが、頼まれて鷹餌以外の小鳥を獲って金にする古参の者もいた
- 三郷(みさと) 蔵太の妻、二十三歳 同じ御餌指組の田宮勝兵衛の娘 縫仕事の内職をしている
Memo
道の向こう側、樹林の奥には、虎伏城と呼ばれた廃城の跡と、六年前に疫病に襲われて、一村死に絶えたといわれる黒谷村がある。 藩が柵を設けて黒谷村に通じる道を封じたのはその時である。
── 病気になる前に、小鳥を追って黒谷村のあたりまで行ったかも知れない。
と蔵太は思った。
蔵太は五年ほど前、熱病を病んで、以前の記憶一切を失った。 恢復(かいふく)したとき、妻の三郷の名前も思い出せないほどだったのである。 だが、その考えは、蔵太のいまの奇妙な感覚を裏づけるものではなかった。 どこかぴったりしないところがある。
『夜の城』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101247045 |
タイトル |
藤沢周平 『冤罪』 文庫本 | 収録作品 |
証拠人 唆す 潮田伝五郎置文 密夫の顔 夜の城 臍曲がり新左 一顆の瓜 十四人目の男 冤罪 |
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冤罪 (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642406 |
タイトル |
藤沢周平全集 第四巻 単行本 | 収録作品 |
暗殺の年輪 ただ一撃 紅(べに)の記憶 証拠人 唆(そそのか)す 恐妻の剣 潮田伝五郎置文(うしおだでんごろうおきぶみ) 密夫の顔 嚏(くしゃみ) 十四人目の男 桃の木の下で 臍曲(へそま)がり新左(しんざ) 夜の城 冤罪(えんざい) 一顆(いっか)の瓜(うり) 鱗雲(うろこぐも) 鬼気 竹光始末 果し合い 遠方より来(きた)る 乱心 雪明かり |
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藤沢周平全集 第四巻
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