藤沢 周平
唆す
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 49 (1974) 年 オール讀物
著者名 作品名
藤沢周平 唆(そそのか)す

時 と 所

江戸時代(慶応年間)  江戸市中

主な人物

Memo

 ── ひと騒ぎ起きるな。
 と武太夫は思った。 それもなみの騒ぎではない。 規模が大きく、押さえがきかないような騒ぎが、やがて起こる予感がした。 むくりと、胸の中で何かが動く気配がした。 それは、武太夫の中で、長く眠っていたものだった。
「押し込みですがね、旦那」
 新八の声に、武太夫は夢から覚めたように顔を挙げた。 あたりはだいぶ薄暗い。 広小路の人混みは、ほとんど消えて、疎らに人が歩いているだけである。
「ゆんべは明神下の遠州屋という筆屋がやられたそうですぜ」
                     『唆す』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101247045
タイトル
藤沢周平  『冤罪』  文庫本
収録作品
証拠人  唆す  潮田伝五郎置文  密夫の顔  夜の城  臍曲がり新左  一顆の瓜  十四人目の男  冤罪
Amazon  冤罪 (新潮文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163255705
タイトル
海坂藩大全(うなさかはんたいぜん) 上  単行本
収録作品
暗殺の年輪  相模守は無害  唆(そそのか)す  潮田伝五郎置文(うしおだでんごろうおきぶみ)  鬼気  竹光始末  遠方より来(きた)る  小川の辺(ほとり)  木綿触れ  小鶴
Amazon 海坂藩大全 上
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642406
タイトル
藤沢周平全集 第四巻  単行本
収録作品
暗殺の年輪  ただ一撃  紅(べに)の記憶  証拠人  唆(そそのか)す  恐妻の剣  潮田伝五郎置文  密夫の顔  嚏(くしゃみ)  十四人目の男  桃の木の下で  臍曲(へそま)がり新左(しんざ)  夜の城  冤罪(えんざい)  一顆(いっか)の瓜(うり)  鱗雲(うろこぐも)  鬼気  竹光始末  果し合い  遠方より来る  乱心  雪明かり
Amazon  藤沢周平全集 第四巻 

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