滴る汗
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 55 (1980) 年 | 小説宝石 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 滴る汗 |
時 と 所
江戸時代 海坂城下
主な人物
- 森田屋宇兵衛 荒物屋の主人、五十の坂を迎えようとしている 森田屋をひらいたのは祖父で、小さなその店を城中に瀬戸物をおさめる大きな店にしたのは、亡き父だった 宇兵衛が城内の会所に出入りするようになってからはじめて、木戸番士に城内出入りの鑑札を出すよう言われた
- 鳥谷 甚六(とや) 徒歩目付(かちめつけ) 「何か、変わったことでもありましたかな?」、「大きな声では申せぬが ・・・」
Memo
注意深く顔色を窺(うかが)いながら、宇兵衛は上がってくださいと言ったが、鳥谷は手を振った。
「いや、そうしてもおられん。 近くまで用で来て、こちらに頼みごとがあったのを思い出してな、寄ったのだ」
急な出費の用が出来て、工面がつかず弱っている。 十両ほど貸してもらえないかと鳥谷は言った。
宇兵衛は微笑した。 少し緊張が解けるのを感じた。 この男が、この間会所でお茶に誘ったのは、やはりその用件があったのだ。 底意があって、あの話を聞かせたわけではあるまい。
『滴る汗』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101247090 |
タイトル |
藤沢周平 『時雨みち』 文庫本 | 収録作品 |
帰還せず 飛べ、佐五郎 山桜 盗み喰い 滴る汗 幼い声 夜の道 おばさん 亭主の仲間 おさんが呼ぶ 時雨みち |
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時雨みち (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642307 |
タイトル |
藤沢周平全集 第三巻 単行本 | 収録作品 |
驟(はし)り雨 遅いしあわせ 泣かない女 贈り物 歳月 ちきしょう! 虹の空 運の尽き おばさん 亭主の仲間 時雨(しぐれ)みち 幼い声 夜の道 怠け者 盗み喰い 滴る汗 追われる男 おさんが呼ぶ 禍福 おとくの神 失踪(しっそう) 帰って来た女 おつぎ 逃走 夜消える 女下駄(おんなげた) 遠い別れ 鬼ごっこ 冬の日 寒い灯 にがい再会 永代橋 踊る手 消息 初つばめ 遠ざかる声 |
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藤沢周平全集 第三巻
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