藤沢 周平
ちきしょう!
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 54 (1979) 年 問題小説
著者名 作品名
藤沢周平 ちきしょう!

時 と 所

江戸時代  江戸市中

主な人物

Memo

 こんなことなら有り金をはたかずに、少し残しておくんだったな、と万次郎は後悔した。
「金を持っていないんだよ」
 万次郎は残念そうに言った。 まったく残念だった。
「財布がカラだ」
「ご冗談ばっかり」
「いや、ほんとだよ」
 そう言ったとき、女が万次郎の手をつかんで来た。 しめり気を帯びた骨細のやわらかい手だった。 女が、金がないというのを本気にしていないのを感じた。 どこかとろいことろがある女のようでもある。
 万次郎は、乾く唇をなめて、女の肩に手を回した。
「どこへ行けばいいんだね」
                 『ちきしょう!』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101247113
タイトル
藤沢周平  『驟り雨(はしりあめ)』  文庫本
収録作品
贈り物  うしろ姿  ちきしょう!  驟り雨  人殺し  朝焼け  遅いしあわせ  運の尽き  捨てた女  泣かない女
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642307
タイトル
藤沢周平全集 第三巻  単行本
収録作品
驟り雨  遅いしあわせ  泣かない女  贈り物  歳月  ちきしょう!  虹の空  運の尽き  おばさん  亭主の仲間  時雨(しぐれ)みち  幼い声  夜の道  怠け者  盗み喰い  滴る汗  追われる男  おさんが呼ぶ  禍福  おとくの神  失踪(しっそう)  帰って来た女  おつぎ  逃走  夜消える  女下駄(おんなげた)  遠い別れ  鬼ごっこ  冬の日  寒い灯  にがい再会  永代橋  踊る手  消息  初つばめ  遠ざかる声
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