藤沢 周平
父と呼べ
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 49 (1974) 年 小説新潮
著者名 作品名
藤沢周平 父(ちゃん)と呼べ

時 と 所

江戸時代  江戸市中

主な人物

Memo

「でもこの子」
 お吉は子供を見た。
「その親爺さんと一緒になって泥棒してたと言うんだろ? 家の物持ち出したりはしないだろうね」
「おめえは馬鹿だ」
 徳五郎は嘆くように言った。
「坊主は金が欲しくてやったんじゃねえや。 親爺がやれと言ったから手伝ったのよ。 けなげなもんじゃねえか。 つまり稼業を手伝ったのよ。 こんな餓鬼にいいも悪いもわかるもんかい」
「それはそうだけどさ」
「第一家の中から何を持ち出そうてんだ。 何もありゃしねえじゃねえか。 たっぷり飯を喰わして、優しい言葉でもかけてやんな。 すぐになついてくらあ」
                     『父と呼べ』文中より

収録本

出版社 ISBN
文藝春秋  文春文庫 978-4167192174
タイトル
藤沢周平  『闇の梯子』  文庫本
収録作品
父(ちゃん)とよべ  闇の梯子  入墨  相模守は無害  紅の記憶
Amazon  闇の梯子 (文春文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163628202
タイトル
藤沢周平短篇傑作選 2  『父と呼べ』  単行本
収録作品
賽子無宿  帰郷  恐喝  父と呼べ  闇の梯子  入墨  馬五郎焼身  おふく  穴熊
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642109
タイトル
藤沢周平全集 第一巻  単行本
収録作品
溟(くら)い海  囮(おとり)  賽子無宿(さいころむしゅく)  黒い縄  帰郷  恐喝  夜が軋(きし)む  割れた月  闇の梯子  父と呼べ  疑惑  密告  入墨  馬五郎焼身  旅の誘(いざな)い  鬼  おふく  霜の朝  時雨(しぐれ)のあと  穴熊  冬の終りに
Amazon  藤沢周平全集 第一巻 

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